インプラントのセルフケア
2021.01.12(火)
歯科医院での数か月に一度のクリーニングだけでは、
日々の細菌の蓄積に対処できず、インプラントの歯周病は防げません。
患者様の日々のセルフケアこそが重要なのです。
歯ブラシをしっかり当てることに加え、より高いレベルの
プラークコントロールのために、歯間ブラシやフロスの併用をご検討ください。
その際には誤ってインプラントの周りの歯茎を傷つけないように
あなたのインプラントの状態にあった使い方を
歯科衛生士さんに教えてもらうようにしましょう。
定期的なメインテナンスと、高いレベルのセルフケアが
インプラントを長持ちさせるカギになります。
インプラントと天然歯の違い
2021.01.12(火)
インプラントと天然歯の違いは、
「歯茎の繊維のバリアがない」ことです。
天然歯では、歯茎の内部に繊維が伸びていて、歯と密接に絡みついています。
これは、歯と歯茎の付着を強化するほか、体内への細菌の侵入を防ぐバリアの役目も担います。
歯を失うと、この繊維の多くも一緒に失われます。
だから、インプラント周りの歯茎は細菌に弱く、”歯周病”になりやすいのです。
天然歯に起こる歯周病と、インプラントに起こる歯周病。
どちらも犯人はプラーク(細菌の塊)なのは変わりありません。
歯科医院でメインテナンスに定期的に来ることはもちろん、
セルフケアのレベルアップも重要になります。
インプラントのメインテナンス
2021.01.08(金)
失った歯にインプラント治療を受けた方は、その後もきちんと歯科医院でメインテナンスを受けているでしょうか?
30~70歳代のインプラント治療経験者500人に、「定期的なメインテナンスを受けているか」をアンケート調査したところ、「受けてない」と回答した人は500人中183人(36.6%)でした。
理由としては、「異常や違和感がないから」が一番多く挙げられていました。
インプラントは、噛むところから歯の根にあたる部分まで完全なる人工物ですので、インプラント自体は細菌に強いです。しかし歯茎は天然歯と同じように歯周病になるおそれがあります。
患者さんが異常を感じてから歯科に来ていただいても、対応が難しいことが多く、最悪インプラントを抜かなければなりません。
インプラント治療をせっかく高い料金払って受けたなら、できるだけ長持ちさせたいですよね!
子どものころからフッ素を身近に
2021.01.08(金)
むし歯予防に欠かせないものと言ったらフッ素ですね!
方法は洗口剤、塗布剤、歯磨剤など、歯への取り込み方は色々あります。
「予防歯科の先進国」といわれているスウェーデンの歯科医療者向けのガイドラインでは、むし歯予防にはフッ素が「最高レベル」で推奨されています。
スウェーデンの歯科では「歯が生えたらすぐに」フッ素入り歯磨き粉の使用を勧めます。そして、歯みがきの後は水ですすがないようにお伝えしています。フッ素が水に流れてしまうと、予防効果が減ってしまうからです。むし歯になりやすいお子様には、追加でフッ素入りの洗口液の使用をお勧めします。また、むし歯になりやすい成人に方には5000PPMという高いフッ素濃度の歯磨き剤の使用をお勧めします。
ところでフッ素といえば、健康への影響を心配される方もいらっしゃいますよね。スウェーデンでもそれは例外ではなく、最近はSNSで「子どもの発達障害をまねく」「骨の病気をまねく」といった誤った情報が拡散されていました。そんな情報を見て不安になる患者様もいっらっしゃると思いますが、私たち医療従事者は丁寧に説明して、懸念を取り除くようにしています。
フッ素は70年以上もむし歯予防に使用されており、たくさん研究もされ十分に根拠があります。もちろんフッ素は薬なので過剰摂取はよくありません。ですが「過剰」というのは、歯磨き剤を一本食べてしまった、洗口剤をぐびぐび飲んでしまった、というような極端なケースのこと。スウェーデンでも日本でも、通常どうりの生活をおくり、普通にフッ素をしようしているのならまず問題ないといえるでしょう。
「食べる」機能を診る~④お口ポカンの癖がある~
2020.09.26(土)
歯や顎は、くちびる、舌、頬の筋肉から受ける力によって馬蹄形にバランスよく成長していきます。まだ骨格が柔軟な小学校低学年までの間に、お口の周りの筋肉を鍛えることで顎の成長と歯並びにいい影響が出ます。
かみ合わせや、歯並びが乱れることで咀嚼がスムーズにいかずに食事がしにくくなることがあります。お口ポカンを見つけたら早めにお口を閉じる習慣を身に付けましょう!