大臼歯のむし歯に注意!
2020.08.17(月)
6才頃に生えてくる第一大臼歯、12才頃に生えてくる第二大臼歯。子どもの歯が抜けて生えてくるわけではないので生え始めに気付きにくいという特徴があります。
生えてきたばかりの歯は、
- 歯の結晶構造が未成熟であること
- 生えはじめに気付きにくい
- 歯ブラシが当たりにくい
- 唾液が届きにくい
という特徴から、とてもむし歯のリスクが高い歯になります。
第二大臼歯が生える時期は、12~14才頃で親の仕上げ磨きから離れていること、思春期を迎えることからややお口の中についての関心が薄れる時期にもなります。
この生えてくるときのサインを見逃さないことが非常に重要で、普段からお口の中の変化をみていくことと、適切な予防処置を行うことでむし歯は予防できます。
お口の中の変化についてよく知っておくことも予防の第一歩です!
急な歯の痛みにご注意を!
2020.08.12(水)
ふとした時に、急に歯が痛み出したことはありませんか?もし今までも歯が時々痛くなったり、痛くなくなったり繰り返していませんか?
歯も歯茎も悪くなった直後には痛みが出ますが、時間が経つと徐々に痛みが引いてくることがあります。
お口の中における痛みは主に、「炎症」によるものです。炎症は活動が活発で痛みを伴う「急性期」と活動が鈍く症状が落ち着いている「慢性期」に分けられます。
症状にもよりますが、「急性期」の場合、鎮痛剤や麻酔が効きにくいことがあります。
急な痛みが出る前に、日ごろから検診をすることと、何かおかしいな?と感じたら早めに受診することをおすすめします。
「量」より「食べ方」が大事
2020.08.11(火)
甘い物を控えているのに、むし歯になってしまう。それは、甘い物の「量」ではなく「食べ方」に問題がある可能性があります。
飲食後、お口の中では、むし歯菌により作り出される「酸」によって歯の表面が溶けだし、その後、時間をかけて唾液が歯を元に戻そうと働きます。
この時、歯を溶かす状態が長引くと歯を元に戻そうとする力が追い付かずむし歯になってしまいます。
この際に問題となるのが、甘い物の「量」ではなく、食べる「頻度や時間」が問題となります。
常に甘いものがお口の中にあると、唾液が歯を元に戻そうとする時間が取れません。
常にお口中に飴が入っていたり、ジュースを飲み続けるとむし歯のリスクが高くなるのはそのためです。
スポーツドリンクなども砂糖が入っているので注意が必要です。
初期むし歯の再石灰化
2020.08.08(土)
お口の中は常に唾液で満たされています。この唾液に様々な働きがあることをご存じでしたか?
唾液の中には、食後に酸性になったお口の中を中性に戻す成分、お口の保湿・潤滑成分、歯を強くする(溶けた部分を元に戻す)成分、食べ物の消化成分、抗菌成分など様々な成分が存在します。
歯は常に外から刺激をうけ、ダメージを負っていますがそれを唾液の中のリンやカルシウムが補修することで歯は健康状態を保っています。ダラダラ食いなど食習慣の乱れがあると、この修復機能が追い付かずむし歯になってしまいます。
また、お口がポカンと開いている場合もお口の中が乾燥してしまい唾液が少なくなってしまいます。そうすると歯の修復機能が働かずにむし歯になりやすくなってしまいます。
お口の中で重要な機能を果たしている唾液。実はこんなすごい機能があったんですね!
どうやってむし歯はできるの?
2020.08.07(金)
お口の中には、たくさんの細菌がいます。口腔内常在菌といって常にお口の中にいる菌です。むし歯菌や歯周病菌もその一つです。
ブラッシング等の口腔ケア習慣でこれらの菌を減らしたり、活性化を抑えたりすることはできますが、完全に0にすることはできません。なので、常日頃からブラッシングや定期的なケアが必要になってくるのです。
むし歯の発生には、ブラッシング以外にも、「食事」や「時間」といった因子が関係しています。
細菌は食べ物の中の「糖」を好み、糖を取り込んだ後、歯を溶かす「酸」を産生します。この「酸」がお口の中で増えるとお口の中が酸性状態となり歯が溶けやすい環境になってしまいます。これが「脱灰」、むし歯の始まりです。
そして、「時間」の因子とは、時間を決めずにダラダラ食いをしてしまうとお口の中が常に酸性状態になってしまいます。お口の中の唾液にはこの酸性状態を中性化する働きがありますが、お口の中を中性化するまで時間がかかってしまいます。
食べた後はお口の中が中性化するための時間が必要となります。
現在、新型コロナウイルス感染症により、外出を控えられている中、どうしても食事や間食のバランスが崩れてしまい、むし歯ができてしまったお子様が多いようです。
ハミガキと一緒に正しい食事習慣を身に付けることがセルフケアの第一歩です!